人生が変わる!読書術(「仕事の教科書」Vol.4)

 読書はスポーツのようなもの。練習を積み重ねれば必ずスキルは上がります。(齋藤孝氏の言葉より引用)
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 ふらりと立ち寄ったコンビニで見つけた、掘り出し物。
 とにかく本に関するあれやこれやがギッシリと詰め込まれており、心から良い買い物をしたと思える一冊であった。購入以来、読書と読書の間の息抜きや、新しい分野の本に挑戦したい時、調べものをしたい時・・・etcとちょくちょく開いている。

 内容はまず佐藤優、齋藤孝、小宮一慶氏ら達人による読書術にはじまり、実に多様な観点からなる「おすすめ本」(各界プロフェッショナルの「人生を変えた本」、ビジネスのヒントが学べる本、心に効く本、HONZレビュワーが選ぶ本等)、さらには主要5教科(国数理社英)を学び直せる本や、読書お役立ちグッズ、「読書姿勢のマルとバツ」なんていう気のきいたコーナーもある。
 そしてどの項にも、「そんなこと考えたことなかった」と唸りたくなるアドバイスが宝物のように散りばめられている。

 なかでも、佐藤優氏による「基本書の選択は奇数冊」という言葉が面白い。
 「1冊の基本書に頼ること」による弊害・危険性を避けるためにも、まず複数冊読むことは必須である。ここまではまず納得。しかしそこからが問題だ。その際の留意点として佐藤氏は、「奇数冊にすること」を挙げる。その理由は、「とりあえず多数決に従うため」だ。
 むろん佐藤氏は、多数決を絶対としているわけではない。あくまで「とりあえず」の方法として、この手法を伝授している。
 ともあれ複数冊読むことは心がけていたものの、奇数か偶数かまで意識したことはなかったため、このアドバイスは非常に新鮮だった。

 さらに様々な「新鮮」「驚き」「目から鱗」に出会ったのは、「事務のプロがおすすめする 読書お役立ちグッズ」
 読んだ行まで教えてくれるオシャレなブックマークや、本棚から本が落ちないようにするテープなど、どれもこれも「これ考えたの誰?すごい!」と言いたくなるものばかり。なかでも、ページに挟むだけで、本を取り出しやすくするフックにもなる栞には、思わず感涙。本を読むのが、ますます楽しくなりそうだ。

 ちなみに各界プロフェッショナルによるおすすめ本のなかで、個人的に嬉しかったのは、磯田道史著「無私の日本人」が挙げられていたこと。
 この本に支えられていると語るのは、国境なき医師団のメンバーである外科医・菅村洋治氏。菅村氏は、この本に描かれている精神を指し「MSF(国境なき医師団)の憲章とも似通う部分があるように思う」と語っている。私自身は、この無私の日本人たちのような生き方をしているわけではないが、本当にそれを実践しておられる方からこのような話を聞くと、改めて本の素晴らしさに胸が震える。






 「人生が変わる!読書術」。これを読めば即、人生が変わるというわけではないかもしれない。しかし、自分が読んだ本が実際に誰かの人生を支えている、誰かの人生を変えているということを知るだけでも、十分価値のある一冊だと思う。

 最後に、インタビューに答える宇宙飛行士・山崎直子さんのスカーフの柄が素敵。
 
プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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