エウレカの確率 ~経済学捜査員とナッシュ均衡の殺人~ 石川智健
「経済学の理論に当てはめることで客観化し、まんまと逃げおおせたと思っている犯人を捕まえるんです」伏見は、口の端を微かに上げる。
「僕は、勝ち逃げは100%許しませんから」(本文引用)
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その文書は、人体実験を告発するものだった。社内では、コンプライアンス課が中心となって送り主の特定を急ぐが、そんななか、容疑者のひとりが自宅で遺体となって発見される。
警察は「事件性なし」と判断するが、経済学捜査員・伏見真守はどこか釈然としないものを感じる。
事件なのか?事故なのか?そして、怪文書を送ったのは誰なのか?
「僕は、勝ち逃げは100%許しませんから」(本文引用)
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どうやら私は、このシリーズのファンになったらしい。(第1弾「エウレカの確率 ~経済学捜査員 伏見真守~」のレビューはこちら)
謎解きという面でいえば、もっと巧い作品はあるだろう。しかし何というかもう、この「何がなんでも行動経済学をねじこんでくる」作者の情熱に惚れた。
警察が事故と片づけても、独特の視点で真実を追究していく経済学捜査員・伏見真守。
その低い体温と冷静な頭脳と浮世離れした価値観が、蛇のように犯人を追いつめていく感覚はきっとクセになる。
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舞台は、とある製薬会社の研究所。そこに怪文書が送り付けられたことから、事件は始まる。
謎解きという面でいえば、もっと巧い作品はあるだろう。しかし何というかもう、この「何がなんでも行動経済学をねじこんでくる」作者の情熱に惚れた。
警察が事故と片づけても、独特の視点で真実を追究していく経済学捜査員・伏見真守。
その低い体温と冷静な頭脳と浮世離れした価値観が、蛇のように犯人を追いつめていく感覚はきっとクセになる。
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舞台は、とある製薬会社の研究所。そこに怪文書が送り付けられたことから、事件は始まる。
その文書は、人体実験を告発するものだった。社内では、コンプライアンス課が中心となって送り主の特定を急ぐが、そんななか、容疑者のひとりが自宅で遺体となって発見される。
警察は「事件性なし」と判断するが、経済学捜査員・伏見真守はどこか釈然としないものを感じる。
事件なのか?事故なのか?そして、怪文書を送ったのは誰なのか?