天涯の花 宮尾登美子
神さまはいたずら好きで、私にくれた道のなかに、ところどころ分かれ道を作っておいでになるみたいじゃ。どっちでもええほうへ歩いてゆきなさいとじっと天から眺めておいでになるらしい。(本文引用)
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宮尾登美子さんを偲び、前回は「蔵」について書いたが、この本も紹介したい。
以前、産前休暇中に読み、「子どもを育てる」ことの重みについて深く考えさせられた作品だ。
主人公の珠子は、養護施設で暮らしている。赤ん坊の時にお寺に捨てられていたのを、発見されたのである。
面立ちが良く、賢く優しい珠子は施設でも特に可愛がられ、園長は彼女を養子に迎えることを考えるが、珠子は施設を出ることを希望。山奥に住む宮司の養女となる。
里から遠く離れた家で、厳しい自然のなか珠子は新しい生活を始めるが、様々なことから守られてきた珠子にとって、それは予想以上に戸惑いの大きいものであった。
以前、産前休暇中に読み、「子どもを育てる」ことの重みについて深く考えさせられた作品だ。
主人公の珠子は、養護施設で暮らしている。赤ん坊の時にお寺に捨てられていたのを、発見されたのである。
面立ちが良く、賢く優しい珠子は施設でも特に可愛がられ、園長は彼女を養子に迎えることを考えるが、珠子は施設を出ることを希望。山奥に住む宮司の養女となる。
里から遠く離れた家で、厳しい自然のなか珠子は新しい生活を始めるが、様々なことから守られてきた珠子にとって、それは予想以上に戸惑いの大きいものであった。