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三宅香帆「人生を狂わす名著50」。全国の書店員おすすめ!「あの本、読んでおけばよかった」がなくなる最強ブックガイド降臨。

 心底つらいときしんどいときあるいは何かを選ばなきゃいけないとき、たいてい、他人はそばにいないじゃないですか。
 たとえ他人が支えてくれたとしても、「そこ」で自分の人生を動かすのは自分しかいないし。
 だけど、「本」は、ほとんど唯一「そこ」にいてくれる他人なんですよ!

(「あとがき」より)
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 「ああ!みんなはこんなに面白い本を読んでるのか!」と歯噛みすること、ありませんか?

 読書好きなら人後に落ちない。
 嗚呼それなのに、意外と「名著」を読んでいない。

 Amazonのカスタマーレビューや読書メーターを眺めながら「私の知らないところで、みんながスゴ本を読んでいる」と地団太を踏む人、きっといらっしゃると思います。

 「もうそんな悔しい思いはしたくない!」
 そう決意したあなたにオススメなのが、この一冊。

 全国の書店員も薦める「人生を狂わす名著50」です。

 実は私、本書おすすめの「未読本」をザクザク購入。

 
 だってもう、本書を読むだけで脳からヨダレが・・・(尾籠な表現ですみません)。
 「これは読まなきゃ損!」と思い、予算も考えずにあれこれ本を買っちゃったんです。

 結果、「読んでよかった~!」と心底思った本ばかり。
 さらに言うと、「読まずに死ななくてよかった~!」と体中の力が抜けるほど安堵。

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 使ったお金は無駄じゃない。
 私の人生の血肉になってくれたと、ハッキリ言えます。
 (前記事「私を知らないで」は、その代表格です。)

 今わの際に「あの本、読んでおけばよかった」と後悔したくないあなた。
 「面白い本、ないかなぁ」と探す前に、まず「人生を狂わす名著50」を読むのが先決です。

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「まなの本棚」感想。芦田愛菜さんはこんな本を読んできた!読書感想文の本選びが思わぬ効果に?

評価:★★★★★

 本って「一人で黙々と読むもの」だと思われがちですが、実は、人と人をつないでくれるコミュニケーションツールだとも思うのです。
(「エピローグ」より)
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 夏休みの読書感想文、まだ本選びに悩んでるなら、本書がおすすめ。
 大人が本選びに迷ったら、立花隆や佐藤優。
 小中高生なら、芦田愛菜さんに学ぶのが現代最高峰と言えそうだ。

 古典から児童文学、森鴎外から森絵都、海外文学からおすすめ図鑑まで、「芦田愛菜の栄養素」がギッシリ。

 本の紹介を読むうちに、大人でも「この本、面白そう!」と悶絶するほどワクワクする。

 それにしても芦田愛菜さんの読書量には、今さらながら舌を巻く。
 特に「あの人気作家」の作品は、本当に全て読破している様子。
 これは並みの「本好き」とは、明らかに一線を画している。


 芦田愛菜さんの前で、「趣味は読書です」なんてウッカリ言えないなぁ・・・。
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■「まなの本棚」内容



 本書では、芦田愛菜さんの「おすすめ本」を約80冊紹介。

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 その中から「好きな登場人物」をノミネートしたり、友達とのブックトークを披露したりと、本好きエピソードを惜しげなく公開。
 
 山中伸弥教授や、辻村深月氏との対談も収められている。

 「稀代のスター子役・芦田愛菜」は、いったいどんな本を読んできたのか。
 そしてどんな本の、どんなところにときめいているのか。
 本を読むと、どんなキラキラが待ち受けているのか。

 本という名の「人生の宝箱」について、「女優・芦田愛菜」がみずみずしい筆致で熱く語る。
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■「まなの本棚」感想



 本書はある意味、劇薬。
 今現在、本が好きすぎて、健康や日常生活に支障をきたしているレベルの人は読まない方がいい。
 (でもそういう人に限って、「まなの本棚」を読んじゃうんだろうな。)

 だって本書の魅力は、「本がもっと好きになれちゃうこと」だから。

 「本のためなら何もいらない」「もっと本を!」という覚悟があるなら、ぜひ本書を読んでいただきたい。
 
 芦田愛菜さんを通じて「本との対話」ができるので、きっともっと本を好きになる。
 きっともっと本とつながれる。

 本好きなら芦田さんの語りを読み、「うん、うん、そうだよね~。読書ってそこが楽しいんだよね~」と涙を流し、さらに読書の底なし沼にハマってしまうだろう。

 特に注目したいのは、辻村深月氏との対談が。
 芦田愛菜さんの「辻村深月愛」(どうやらコンプリートしている様子)にも驚かされるが、作家と渡り合える読書量にも驚愕。

 辻村深月氏と、同じ本(辻村作品ではない)について熱く語り合う場面にはただただ脱帽。

 改めて「稀代の子役・芦田愛菜」の「すごさ」を認識した。

 しかしそれと同時に、「読書が人生にもたらす効能の高さ」も再認識。

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 好きな本があれば、年齢も社会的地位も飛び越えて、心がつながる。
 「あの作家のあの本が好き!」という点が共通するだけで、ノーベル賞受賞者も人気作家も女優もみな、旧友のように心溶かすことができるのだ。

 これは有名人に限ったことではない。
 一般人もきっと、「あの作家のあの本が好き!」という一言で、思わぬつながりが生まれるはず。

 「まなの本棚」は「愛読書の紹介」と「ブックトーク」から、「本は最高のコミュニケーションツールであること」を教えてくれるのだ。

 とりあえず夏休みの読書感想文資料として、本書を手に取ってみては?

 夏休みが終わった時、以前とは違う自分に気づくかも。

 数か月後には、「あれ?何でこんなに楽しい友人ができてるんだ?」「何で憧れの人と仲良くなってるんだ?」「何でこんなに豊かな会話ができてるんだ?」と「自分の変化」に驚くことだろう。

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「東大読書」は読書嫌いだけど読書好きになりたい人におすすめ!

評価:★★★★★

 「読書術」が変われば、あなたが読む本はきっと「いい本」になるはずです。
(「おわりに」より引用)
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 今、いちばん売れてる本。
 2018年6月14日第1刷発行で、6月28日にもう第3刷発行となっている。

 「重版出来!」と喜ぶ声が聞こえてくるスピード感だ。

 評判を聞き、私も「東大読書」を読んでみたが、読んで5ページで「売れている理由」がわかった。
 そして読んで5ページで「買って良かった」と思えた。

 「東大読書」を試すと、まず「速く」読むことができる。
 そして「濃い」読書ができる。

 さらにここからが重要。

 「本を読むのがめちゃくちゃ楽しくなる」
 楽しくなるというか、読書をしないと“損”という気持ちになる。



 昔から「読書ほどコストパフォーマンスが高いものはない」と言われているが、「東大読書」を読めば納得。
 読書は1,000円ちょっと(あるいは1,000円足らず)で、頭・人格・人生を全てゴロッと変える、恐ろしくコスパの高い行動なのである。

 よって「東大読書」は「読書嫌い」の人におすすめ。

 「本を読むの、嫌いなんだけど、読まなきゃいけないんだよな~」とため息をついている人は、思い切って「東大読書」を読んでみてほしい。

 読み終えた頃には「いやもうさあ~、本を読むのが楽しくって。読書をしない人生なんてクリープを入れないコーヒー!(古ッ)」と言うようになるだろう。

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 本書は一冊で、「読む力」と「地頭力」が一度に身につく本。
 脳みそのオールインワン美容液といったところである。

 この本を手に取る人は、おそらく「数々の速読術に挫折した人」であろう(私を含む)。
 「速く読んだだけで頭に残らない」「やっぱり本はゆっくり読まなきゃね、と思ってゆっくり読んだもののあまり頭に残ってない」「やっぱり速読できるようになろう!でもまたまた頭に残らない」
 
 そんな負のループに翻弄された人が、ようやく「これだ!」とたどり着く本、それが「東大読書」だ。
 
 なぜ本書が「これだ!」と思わせるのか。

 その理由は、本書のとおりに本を読めば「速く読めて頭に残り、思考力も鍛えられる」ことが明白だからだ。
 
 まず装丁を見た時点から内容を予想し仮説を立て、「この本から何を得たいか」というゴールを決める。
 タイトルや装丁、目次をザッと見て「ゴール→道筋→今ココ」を描いてから読むわけだから、速く読めて当たり前。

 どこに行きたいかもわからず、地図もない状態で歩いていると遅々として歩は進まない。
 しかし行きたい場所が明確で地図もあり、だいたいの道筋がわかれば、どんどん歩いて行くことができる。

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 「東大読書」が唱える読書術は、「確かにそれなら速く読める!」と心底納得できるメソッドなのだ。

 そしてさらに重要なのは、「頭が良くなるのも当然」と思えること。
 推測・質問・検証をしながら能動的に本を読み、しかも同じジャンルの本を読み比べる。
 
 当然、思考力は深まり視野も広くなる。
 
 「東大読書」は、読む力と地頭力が身についた自分をはっきりくっきりとイメージできる読書術なのだ。
 
 しかしここまでは、読書好きの人にとってのメリットに過ぎない。
 
 実は「東大読書」は読書嫌いの人にこそおすすめ。
 「とりあえず本は読んだほうがいいらしい」と重い腰を上げさせてくれるのだ。
 
 複数の本を並行して読むことで、どれだけ多くのものが得られるか。
 短い人生で頭を最大限に鍛えるために、読書がいかに最良の方法であるか。

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 「東大読書」のメソッドを読めば、読書の「時間・費用」対「効果」の高さにうなるはず。というか、焦るはず。

 本を読まなきゃいけないけど、どうもかったるい・・・という人は、とりあえず「東大読書」一冊だけ買ってみることをおすすめする。

 読み終える頃には、次々と本を読みたくなりウズウズしてるだろう。
 
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商社マンならではの「読書の醍醐味」に目から鱗!「死ぬほど読書」丹羽宇一郎

評価:★★★★★

 「何も知らない」という前提があるから読書はできるのだし、いくら読書を重ねても、その前提が消えることは永遠にありません。
「何も知らない」ことを知る。人が成長する上で、これほど大事なことはないのです。

(本文引用)
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 読書の醍醐味を教えてくれる本はたくさんありますが、これはまた新しい!

 商社マンならではの視点で「読書の大切さ」が語られており、新たな気づきがたくさんありました。
 だって読書の大切さを語るうえで、「10億円以上もの損失を出した体験」が書かれたものなどちょっとないですよね。

 著者の丹羽宇一郎さんはバリバリの商社マン。

 大学卒業後伊藤忠商事に入社し、1998年に社長に就任。その後、民間初の駐中国大使を務めた国際人でもあります。

 そんなスーパービジネスマン・丹羽宇一郎さんが、自らの失敗談も交えて「読書の大切さ」を主張。



 机上の空論ではなく、実体験と共に論じる「読書の大切さ」には思わず背中がゾクゾクします。

 本を読むっってそんなに偉いの?
 本を読む必要性って何だろう?

 そんな疑問が頭をもたげたら、「死ぬほど読書」を読んでみてください。
 
 「なるほど~、こういうことがあるから本を読むのは大切なんだな」
と、体の芯まで「読書の大切さ」を知ることができます。
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 本書はまず、ある一通の投書から始まります。
 朝日新聞「声」欄に寄せられた、大学生からの投書です。

 タイトルは「読書はしないといけないの?」というもの。

 この学生は、「読書が生きる上での糧になると感じたことはない」と断言し、「読書をしなくてはいけない確固たる理由があるならば教えて頂きたい」と結んでいます。

 この投書は私も読みましたが、確か当時かなり波紋を呼び、後日、学生に対する答えの投書が何通か掲載されたほどです
 (※こう言っては何ですが、この学生さん、実はかなり本を読んできた方ではないでしょうか。
 考え方もしっかりしていますし、それより何より本当に本を読んでないのならば「読書が糧になったと感じたことはない」とは言えないからです。
 飲んでもいない薬を「効かない」とは言えませんから。
 たくさん本を読んだうえで、ふと立ち止まって考えているのではと思います。
 あくまで私見ですが・・・。)


 著者・丹羽宇一郎氏はこの投書をスタート地点として、読書の大切さについて多角的な視点から説いていきます。

 特に丹羽氏が主張するのは、「自分は何も知らないと自覚すること」の必要性です。
 「自分は何も知らない」という謙虚さがないと、本当の情報を見抜くことができないと、丹羽氏は語ります。

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 たとえば丹羽氏は、新聞で聞きかじった情報だけで作物を買い付け、会社に多大な損失を与えてしまったことがあるとか。
 その失敗を教訓とし、丹羽氏は何らかの情報をつかんだら必ず現地に飛ぶことを実行。
 部下にもそう指導しつづけたそうです。

 「必ず現地に飛ぶ」という行動力は、「自分は何も知らない」という謙虚さから発せられます。
 
 その「自分は何も知らない」という自覚をくれるのは読書。
 そして、ネット等の情報に踊らされることなく、正確な一次情報をとことん追い求める姿勢をくれるのも読書である。

 丹羽氏の体験談や主張からは、そんな「商社マンならではの読書の重要性」がうかがえます。

 読書は「無知の知」と「情報リテラシー」を育ててくれる重要なツール。
 「無知の知」と「情報リテラシー」は、商社マンでなくても大切なものですよね。
 「考える葦」である人間として伸びていくためには、やはり読書は不可欠なものなのです。

 後半は、丹羽氏の読書の仕方を一挙公開。
 ベストセラーや週刊誌、官能小説に対する“意外な”考察まであり、雑談感覚で楽しんで読むことができました。

 読書の醍醐味を説く本に飽きてきたら、この「死ぬほど読書」はいかが?
 一瞬の判断で大きなお金を動かす商社マンならではの「読書の極意」は、商社マンでなくても目から鱗がボロボロ落ちますよ。

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読書感想文で読む本に悩んだらコレ!「王様のブランチ」のブックガイド200 松田哲夫

評価:★★★★★

 放送日の売り上げが放送前日に比べて約二十八倍にはね上がっていた。
(本文引用)
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 夏休みの読書感想文で、何を読もうか悩んでいる方!
 安心してください。この本が全て解決してくれます。

 今や「王様のブランチ」は、日本屈指のブックガイド。書店に行くと「王様のブランチで紹介されました!」というポップがちらほら。
 そのポップを見ると、ついフラ~ッと吸い寄せられるようにその本を手に取ってしまいます。

 その「本のコーナー」を担当していたのが、名物編集者・松田哲夫さん。
 本書「『王様のブランチ』のブックガイド200」は、松田さんおすすめの200冊をレビューコメント付きで紹介したものです。



 番組で紹介した800冊のうち、松田さんが特に胸を打たれた200冊
 さて、プロが選ぶ200冊とは、どんな名著なのか。
 そしてプロはどんな感想を寄せるのか。

 面白い本、感動する本をお探しの方。
 そして夏休みの読書感想文にお困りの方。

 「『王様のブランチ』のブックガイド200」は、本にまつわる色々な悩みをお持ちの方に効きますよ~!
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 本書で紹介されている本は、読書好き・書店好きならたいていの人が知っている本ばかり。

 「恋愛ならこれ!」「スリルを味わいたいなら、やっぱりこれだよねー」「この本、私も好き!」「これは確かに面白かった」と、「本好きなら皆知ってるよ」と言いたくなるド定番が大半です。

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 でもそれは、「王様のブランチ」で松田さんが紹介したから「誰もが知っている本」になった可能性大。
 「王様のブランチ」が誰もが知っている本を採り上げているのではなく、「王様のブランチ」で紹介されたから、誰もが知っている本になったんです。

 そんな強大な影響力を持つ「王様のブランチ」ブックガイドですが、なかにはこんなエピソードも。

 松田さんは、ある小説を紹介しようと意気込んでいましたが、ラストになって「あれっ?」と思ったとのこと。
 それまで面白かったのに、ラストに納得がいかなかったのだそうです。

 それでも松田さんはその本の良い点を見つけて、何とか紹介を完了。
 ところが後に、思わぬ現象が発生します。 

週明け、ある大型店の仕入れ担当者と話すことがあった。すると、彼は「いつもは、もっと売れるんだけど、どういうわけか、まったく売れないんだ」と首を傾げていた。

 そう、松田さんの「オヤッ?」と疑問に思う気持ちが視聴者にも伝わってしまったのです。
 思いって、そこまで伝わってしまうものなんですね。
 「王様のブランチ」の影響力には改めて驚かされます。

 あ、本書で紹介されている本は、松田さんが心から賞賛した本ばかりなのでご安心くださいね。

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 また本書は、ハズレなしの「面白本」を紹介してくれるだけではありません。
 「王様のブランチ」のレギュラー陣・リポーター陣の感想も紹介しています。

 なかでも優香さんの旺盛な読書欲と、感想からうかがえる素直な人柄を読んでいると、本の魅力も倍増してくるよう。
 松田さんのレビューだけでも極上の調味料ですが、優香さんのコメントが加わると、さらに料理がワンランクアップするような感覚になります。
 松田さんと優香さんがともに心を震わせた本なら、間違いないと思って良いです。
 (その本は、実際に私も大泣きしました。)

 また関根勤さんのコメントも秀逸!
 
 ユーモア精神と正直さを併せ持つ関根さん。
 誰もが賞賛する本について、驚くようなネガティブコメントを放ちます。

 ところがその本は、大御所すぎて誰も意見できなかった本だとか・・・。
 実は関根さんの感想は、誰もが言いたくて、誰も言えないものだったのです。

 そんな「本」にまつわる闇も交えつつ、本書は名著を次々と紹介。
 松田さんの熱のこもった言葉を読んでいると、今すぐ200冊全部一度に読みたくなってしまいます。

 面白い本をお探しの方、読書感想文の宿題で「何を読もうか」悩んでいる方。

 ぜひ「『王様のブランチ』のブックガイド200」をお手に取ってみてください。

 「本ってこんなに楽しいんだ!」と、胸が震えること間違いなしですよ!

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印南敦史「遅読家のための読書術」で、1冊30分を達成!


評価:★★★★★

 「本に対して真面目な人ほど、これからますます読書できなくなっていくのではないか」とちょっと気になっています。
(本文引用)
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 やっと「これならできる!」と思える速読本と出合えた。
 
 速読本と聞いて思い浮かぶのは、たいてい「頭の中で文字を声に出してはいけない」とか「視野を広げろ」といった内容のものだ。なかにはページいっぱいに意味不明の記号がズラッと並べられ、目の体操を促すものもある。

 しかしそれだと、なかなか効果が上がらない。なぜなら、そんな練習は続かないし、「頭の中で文字を声に出すな」と言われても難しいからである。(あくまで私の場合は、だが)

 だが、この本はちょっと違う。様々な速読術を試しては挫折してきた私が、本書を読んですぐに30分で1冊読めるようになったのだ。
 その秘密は、格別なトレーニングがいらないこと。この「遅読家のための速読術」なら、あなたの身ひとつ考え方次第で、年間700冊読破も夢ではない。



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読んじゃいなよ!――明治学院大学国際学部 高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ  高橋源一郎編

評価:★★★★★  

 ぼくは、誰よりも本を愛してきた。ぼくよりも本が好きな人間は存在しない。そう言って憚らないひとりの小説家が、学生たちに、なんとか本を読むことのすばらしさを伝えようとして、そのときに、口からすべり出たその言葉こそが、この岩波新書のタイトルである。
(本文引用)
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 う~ん、この本を読んじゃったら、もう他の本-フィクション・ノンフィクション問わず-を読む必要はないのではないか?

 なぜなら、本を読むことで得られるものが、本書にはギッチリと詰め込まれているからだ。

 「なぜ私は生きているのか」「私とは何か」を考え、「なぜ社会はこうなっているのか」に思いを巡らせ、他人の人生や思いを知る。
 それが、この特別講義には丸ごと収められている。

 岩波新書を「読んじゃいなよ!」という気持ちでまとめられた本書だが、この本こそ、多くの人に薦めたい。
 それも「読むべき」といったいわゆる「上から目線」ではなく、「読んじゃいなよ!」といったライトな感覚で(心から「面白い!」と思える本だと、それぐらいの勢いで薦めたくなるものなのだ)。



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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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