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「誰のために法は生まれた」感想。事件に巻き込まれたくない人必読!不法行為には「ある共通点」があった!

評価:★★★★★

 そうだ! 君は決定的なことを言った。窃盗はなぜいけないかというと、必ずグルなんだよ。
(本文引用)
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 「本当だ! どの事件にも“あの”共通点がある!」
 
 本書を読んでから、新聞やニュースの見方がガラリと変わった。

 実は「犯罪=不法行為」には、大きな共通点があることが判明。
 本書で「犯罪の共通点」を知ってから、事件報道を改めて見るとゾクッと震撼。

 いじめ・暴行・詐欺・賄賂・・・どれもこれも「不法行為の共通点」と合致していることに戦慄する。

 だからこそ本書は、誰もが一度は読むべき本。
 
 「犯罪の共通点」を知ることは、いわば最強の護身術。


 あなたにかける「甘い言葉」も、あなたを傷つける罵詈雑言や暴力も、「不法行為の共通点」をハッと思い出せば「これは犯罪」と断定可能。

 深刻な事態に陥る前に、身を守ることができるのだ。

 事件に巻き込まれたくないなら、「誰のために法は生まれた」は必読だ。

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逃げ恥「恋ダンス」はなぜ違法!?萩谷麻衣子「知らぬは恥だが役に立つ法律知識」レビュー

評価:★★★★★

 YouTube「歌ってみた」って合法?
(本文引用)
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 「逃げ恥」の「恋ダンス」、昨年末大ヒットしましたね。
  「恋ダンス」の「踊ってみた」動画は、大使館の方まで投稿するなどもはや国際レベルのブームとなりました。

  ところが最近、星野源さんの所属レーベル側から動画削除のお願いが。

 「恋ダンス踊ってみた」動画を、可能な限り公開中止・削除するよう呼びかけています。
 
 さて、ここで気になるのが「恋ダンス」にかぎらず投稿されている「歌ってみた」「踊ってみた」動画。




 恋ダンスの「踊ってみた」がNGなら、たとえばONE OK ROCKの「The Beginning」の「歌ってみた」動画もNGではないのか?(すみません、ワンオク大好きなので。この動画、いい味出してて好きです。)



 三代目のランニングマン「踊ってみた」動画はどうなの?(これ、上手いよね↓)


 そんな疑問が次々とわいてきます。

 そこでおすすめするのが「逃げ恥」ならぬ「知らぬは恥だが役に立つ法律知識」

 テレビで人気の萩谷麻衣子弁護士が、小さな疑問から大きなトラブルまで一挙解決!

 本書を読めば、痴漢を疑われてまさに「逃げ恥」になるような事態を避けることができますよ。

 タイトルはライトですが、一家に一冊置いておきたい本格派法律本です。
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■「知らぬは恥だが役に立つ法律知識」概要



 本書は6章構成。

 まずは痴漢冤罪、自転車事故、LINEによるストーカー、SNSへの子ども画像など旬の話題からスタート。
 YouTube「歌ってみた」「踊ってみた」動画についても、第1章に書かれています。

 その他、金銭、不倫、いじめ、住まいなど身近なトラブルを採り上げ、最適な解決方法を解説。
 弁護士への依頼方法や、最低限知っておきたい法律知識なども書かれているので、裁判を起こすのが得策か否かも判断することができます。

 「ちょっと困ってるんだけど、これって違法なの?」
 「自分のした行動が違法だなんて、知らなかった。今すぐやめなくちゃ!」

 本書を読めば、「うっかり100万円罰金!」などという事態を避けることができます。
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■「知らぬは恥だが役に立つ法律知識」感想



 本書の魅力はタイトル通り、本当に役に立つ内容が書かれていることです。

 YouTube「歌ってみた」動画は世間にあふれているのに、「恋ダンス」の「踊ってみた」動画は削除要請がされる。
 本書でその違いを知れば、もっと快適にネット投稿を楽しむことができます。

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 いくら楽しくても「これって違法かも」「これって逮捕されるのかな?」なんてヒヤヒヤドキドキしながら投稿するなんて、イヤですよね。

 でも法律知識を身に着ければ、晴れやかな気持ちで投稿できます。
 法律は自分を窮屈にするのではなく、より自分を自由にしてくれる道具である・・・本書を通して法律との付き合い方がわかると、生き方の幅が広がりますよ。

 また、最近問題になっているのが、痴漢を疑われて線路に逃げる事件です。
 なかには逃走した挙句、ビルから転落死した人も。

 痴漢で線路に逃げるのはデメリットしかないと、多くの人はわかっています。
 でもいざ自分が巻き込まれたらと思うと、強固に「そんなことをしちゃいけないよ!」とも言いにくいものです。

 ではもし痴漢を疑われたら、どうすればよいのか。
 萩谷麻衣子弁護士は、「痴漢冤罪の正しい対処法」を詳しく伝授。
 (※線路に逃走した人は、冤罪かどうかはわかりませんが・・とりあえず)

 何と萩谷弁護士は、いきなりこう言います。

「走って逃げるのではなく、堂々と立ち去れる状況なら立ち去るのがベスト」です。

 これって意外な解答ですよね。
やっていないのなら、そこにとどまり、きちんと警察なり呼んで無罪を主張したほうが良いのでは?と考えそうです。

 でも「法律のプロ」は考え方が違います。

 いかに日常生活に支障をきたすことなく、トラブルを解決するか。

 結果ももちろんですが、そのプロセスを非常に重視するんです。

 立ち去らず、やってもいないのに一時的にでも「逮捕」となったら、その痛手は甚大。

しかも冤罪でも、「一般人でも現行犯逮捕できる」ケースも十分考えられます。

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 萩谷弁護士は「逮捕」できる可能性の意外な広さと、「逮捕」が与えるダメージの大きさを熱く解説。 

最終的に不起訴になったり、裁判で無罪になったりしても、その後の社会生活を考えると簡単に逮捕されるわけにはいかないのです。

 と語ります。

 ならばやっぱり、線路に逃走したほうがいいのか?と言えば、それはやはり大間違い。

 自分にとっても周囲にとっても、いちばん痛手のない解決法を、萩谷弁護士は示してくれています。
 これは知っておいて、決して損はないです。

 いざ自分がトラブルに巻き込まれたら、冷静に行動できるかどうかはわかりません。
 でも「知らぬは恥だが役に立つ法律知識」、知らないのは恥ではないかもしれませんが、知っておけば恥が少なくなるのは歴然。

 一見、些細と思える出来事でも、法律知識がなかったばっかりに人生が壊れる場合もあるんです。

 本書で紹介されているトラブル回避法や法律知識は、大過なく人生を全うするための強力な武器となるでしょう。

 とりあえず、「歌ってみた動画」と「恋ダンスを踊ってみた動画」の法律的違いを、本書で学んでみてください。

 法に照らして眺めてみると、ネットの意外な素顔が見えてきて、いっそう動画が楽しめますよ。

詳細情報・ご購入はこちら↓

岩波新書「裁判の非情と人情」を読んで裁判を身近に感じよう!

評価:★★★★★

  裁判官は、出した紅茶も飲んでいかない変な人たちだと思うかもしれないが、そこのところは、十分理解してもらいたいものだ。
(本文引用)
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 SNSなどで、しばしば見かけるのが「納得のいかない裁判」のニュース。

 「あんなことを引き起こしたのに、懲役3年なんて・・・」
 「なぜ執行猶予がつくの?」
 「犯人の1人が、法曹界の重鎮の子どもらしいよ」

 等々、世間が思っていたよりも軽めの判決が下されるとSNS上は怒号の嵐。
 真偽のほどがわからない噂や憶測もくっついて、怒りが膨張するにつれて、「裁判」や「裁判官」に対する信用はしぼんでいきます。
 そんな今、おすすめなのが「裁判の非情と人情」



 長年にわたり刑事裁判に携わった裁判官・原田國男さんによる、「裁判官」としてのエッセイです。
 様々な裁判を通して、裁判官に怒りを感じているならば、ぜひこの本を読んでみてください。

 人間が人間を裁くとは、どれほど厳しいものか。そして、その裏にどれほどの温かさが隠されているのか。

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 本書を通してそれを知ることで、カッカとした頭をクールダウンさせることができるでしょう。
 そうして頭が落ち着けば、噂や憶測に惑わされず、より事件・裁判の本質に迫った判断を自分なりに下すことができることでしょう。

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自白の心理学  浜田寿美男

評価:★★★★★

 常軌を逸した状況のなかで、被疑者はごく正常な心理として「犯人になる」ことを選ぶ。
(本文引用)
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  今月24日、刑事司法改革関連法案が成立した。
 これは取り調べの録音・録画(可視化)の義務化および、司法取引制度の導入や通信傍受の対象拡大などを柱としたもので、犯罪捜査の手法が大きく変わるものと言われている。施行は、公布後3年以内の予定だ。

 そこで今回読んでみたのが、「自白の心理学」
 出版されたのは15年前で、まだ袴田事件の袴田巌さんが釈放される前の本だ。しかしだからといって、「古い」と捨て置ける本ではない。
 
 今回の法案成立で、どんなに犯罪捜査が透明化されたとしても、「冤罪」を考えるうえでは普遍的な価値をもつ一冊だと思う。
 何しろ、自分が「不利になる」うその自白をしてしまうのには、捜査の可視化以上に深い心理が働いているのだから。



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テレビが伝えない憲法の話  木村草太

我々は、敗戦の屈辱感に苦しみ、それに呑み込まれ醜態をさらしてしまう人に対し、「突き放した尊敬」を示さなくてはならない。
(本文引用)
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 私は最近、木村草太氏を「憲法エンターティナー」と呼んでいる(語呂悪っ)

 「憲法の条件」を読んだ時にも思ったのだが、木村氏の手にかかれば、憲法はドキドキワクワクの楽しい読み物になり、頭にスイスイと入っていく。
 小難しくとっつきにくいことをムフフと読ませるストーリーテラーぶりは、歴史家・磯田道史氏と並ぶであろう。
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 本書のテーマは、「『憲法について考え、議論するのは、とても楽しい』ということを伝えること」だという。
 その志のもと、著者はなじみの商店街や家のリフォーム、カツラがバレバレの男性等身近なものを例にとり、巧みな比喩で憲法の定義や存在意義をていねいに解説していく。


 それも、タイトル通り「テレビを観ているだけではわからない憲法の深い謎」について触れているから面白い。読みながら何度も「ここまで考えたこともなかった!」と驚き、「なるほど、そういうことなのか!」と膝を叩いた。

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憲法と平和を問いなおす 長谷部恭男

現実の世界でどれほど平和の実現に貢献することになるかにかかわりなく、ともかく軍備を放棄せよという考え方は、「善き生き方」を教える信仰ではありえても、立憲主義と両立しうる平和主義ではない。
(本文引用)
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 2015年7月16日は、戦後の日本にとって非常に重要な日となった。
 安全保障関連法案が衆院を通過し、いよいよ集団的自衛権行使に大きく舵を切ることとなったのだ。
 この法案審議は116時間にも及んだそうだが、そこで焦点となったのは、当法案の合憲・違憲論争である。(日本経済新聞2015/7/17朝刊より)。

 さて、そう聞くと、ふと「ならば、憲法と合っていさえすればよいのか?」という疑問もわく。また一方で、「現状が憲法に合っていない」「憲法は限界にきている」という見方もあり、いったい何をどうすれば人々は・・・いや、自分は納得がいくのかと悩んだ。


 そこで手に取ったのが、この本。
 本書では、憲法改正反対・賛成という以前に、「そもそも憲法とは何のためにあるのか」という根本的な視点から改正論議を見つめていく。そしてそこから、「人々が平和に共存して社会生活を営むうえで必要なこと」を根っこから考えていく。

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加害者家族 鈴木伸元

「どうしてそう思うんだ。君は大きくなったとき、君のお父さんやお母さんとまったく同じ仕事、同じ生活をすると思うかい?」
「・・・・・・いえ、そんなことはないと思います」
「だったら、あの子も将来、お父さんと同じ人殺しになるとはいえないよね」

(本文引用)
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 今や、何か事件が起こると、インターネットで乱痴気騒ぎのごとく「犯人さらし」及び「犯人叩き」が行われる。
 そこで問題なのは、「犯人の家族までさらされ、叩かれる」ことだ。
 それはもはや、正義などではない。マイノリティの立場に立たされた人間に対する、凄絶なリンチだ。

 そして本書を読み、改めて思う。
 「加害者の家族を叩く行為」は、「自分の家族は一族郎党、絶対にいかなる罪もおかさない」という、根拠のない自信と傲慢さと無知によるものなのだ、と。
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 本書の最初に登場するのは、夫が殺人を犯してしまった女性だ。


 警察からのアドバイスで、逮捕状が出る前に子どもを連れて自宅を離れるが、その後の生活は苛烈を極めるものとなる。

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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