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「総理にされた男」あらすじ感想。もし自分が総理になったら?政治経済を学ぶのに最&高な一冊。

 「国民を騙すってことですよ」
 「毎日のようにあの芸を披露しているんでしょう。観客が多少増えるだけの話です」

(本文引用)
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 政治経済を学ぶなら、教科書の前にこの一冊!
 
 池上彰氏も解説で称賛。
 

小説ではあるのですが政治や経済を学ぶ入門書の役割も果たしています。


この本を読むことで、日本が抱えている数多くの問題を認識することになります。

と書いている。


 なぜ「総理にされた男」を読めば、「日本が抱える問題」を認識できるのか。
 なぜ「総理にされた男」は、政治経済を学ぶのに最適の小説なのか。

 理由は「自分が総理になったら」とシミュレーションできるから。
 読めば到底、「政治経済は他人事」なんて思えなくなる。

 だって「自分が総理になっちゃう」んだから、政治経済が頭に入らぬわけがない。
 時々クスリ、時々ハラハラ、時々「んなバカな!」とツッコミながら、気づけば「かなりの政治通」になってるはずだ。

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「護られなかった者たちへ」感想。コロナ禍の経済不安のなかで、ぜひ読みたい一冊。ラストも最高!

 「何もすることがなくて部屋に閉じ籠もっていると自分がこの世に一人ぼっちでいるような気になりいます。でも、それは間違いです。この世は思うよりも広く、あなたのことを気にかけてくれる人が必ず存在します」
(本文引用)
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 緊急事態宣言延長で、ますます「コロナとの長期戦」を余儀なくされてきた。
 そこで今、いちばんおすすめしたいのが「護られなかった者たちへ」。
 
 おすすめの理由は、次の2つ。

 ●全く読めないラストで、純粋にストーリーがメッチャクチャ面白い

 ●経済不安、生活不安において、重要なメッセージが込められている。

 
 「おっもしろかった~!!」という爽快感を味わいながらも、「コロナ禍の今、私たちは何をどう考えるべきか」を真摯に考えさせてくれる。

 コロナをテーマにした本ではないが、現況下でぜひとも読みたい一冊だ。

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贖罪の奏鳴曲(ソナタ) 中山七里

 「きっと自分が救われたかったんだろう」(本文引用)
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 日本経済新聞プラス1「その違い わかりますか」の欄に、「ミステリーとサスペンス」の違いが取り上げられていた。

 「本来の意味は、ミステリー=謎・神秘、サスペンス=気がかり・不安」であるが、混同されている場合が多く、サスペンスはミステリーのひとつという捉え方もある。
 しかし、映画監督アルフレッド・ヒッチコックは、かつて「両者はまったく違う」と語り、「ミステリー=知的プロセス、サスペンス=感情的プロセス」を楽しむものと定義している。また、ミステリーは犯人探しに重きが置かれる一方、サスペンスは「先に犯人を明かす」ことが多いとも説く。
(2013/09/18)

 そう考えると、この「贖罪の奏鳴曲」は、その両方を完璧に備えているといえるだろう。


 どんな犯罪でも、無罪もしくは執行猶予を勝ち取る無敵の弁護士・御子柴礼二。
 当然費用もそれなりに。数億円という法外な費用を請求することも日常茶飯事。そんな、法曹界のブラック・ジャックともいえる御子柴が向き合う事件とは・・・?
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 ある日、御子柴はゲリラ豪雨の中、ひとつの遺体を川に投げ捨てる。
 死んだのはフリーのライター。彼は、ある保険金殺人の真相を追っていた。そして御子柴は、保険金殺人事件の弁護を引き受けていた。

 遺体はすぐに発見され、身元を知った警察は、さっそく保険金殺人事件の当事者宅に向かう。
 そこで御子柴と居合わせた警察は、御子柴を疑う。実は御子柴には凄絶な過去があり、それをネタに強請られたのではないかと考えたのだ。

 しかし死亡推定時刻、御子柴は法廷にいた。鉄壁のアリバイに首をかしげる警察だが、その先には誰にも予想しえない真相があった・・・。
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 正直に言って、途中、読むのが辛くなり本を閉じかけた。御子柴弁護士の過去の描写があまりに残酷であり、また「これって事件に関係あるのかしら?」という疑念を抱いたためだ。

 しかし「う~ん、ライターを殺したのは御子柴だとしても、あの事件の真相だけはどうしても知りたいな」という思いも募り、他の本にちょっと浮気をした後に、また読み始めた。

 結論:
 全部読んでよかった!

 二転三転四転五転、最後の40頁あたりから息つく暇もなく繰り出されるどんでん返しは、まさしく驚天動地。
 この物語には大小さまざまな事件が存在するが、どれについても万遍なくカラクリが施されており、しかもいずれ劣らぬ入念さだ。

 保険金殺人の発端となった生命維持装置、病院側の過去、さらに遡って生命保険の契約、さらにさらに遡って、あの男やあの女やあの男の言い知れぬ過去・・・。

 御子柴が証人尋問をするたびに、真っ黒だったオセロの局面が一気にパタパタパタッと真っ白にひっくり返り、閉廷後の世間話でさらに真っ白だった局面が真っ黒にひっくり返り・・・もう最後は、誰かに話しかけられても気が付かないほどの集中力で、走り抜けるように読んだ。すごい、すごいミステリーサスペンス(サスペンスミステリー?)だ、これは。

 実は、中山七里氏の小説はこれが初めて。
 「さよならドビュッシー」、「おやすみラフマニノフ」などのタイトルから、もっと軽い小説を書かれるのかと勝手に想像していたので、本書を読み心底驚き、そして恥ずかしくなった。こんなに身のぎっしり詰まったミステリー&サスペンスを書かれるとは、本当に恐れ入った。

 どこまで転がるかわからない謎解きとスッキリした真相で、何だか頭の中のゴミが一掃された気分。
 また脳に毒がたまってきたら、迷わず中山作品で浄化しよう。

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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