「首里の馬」感想。「孤独・ぼっちが怖い人」に本気でおすすめしたい一冊。
自分の宝物が、ずっと役に立たずに、世界の果てのいくつかの場所でじっとしたまま、古びて劣化し、消え去ってしまうことのほうが、きっとずっとすばらしいことに決まっている。
(本文引用)
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(本文引用)
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芥川賞受賞作は、たいてい不思議な浮遊感がある。
「この物語はどこから来て、どこに向かい、どう着地するんだろう?」と。
「首里の馬」も同様。
「この物語はいったいどこに向かうのだろう?」とフワフワした感触があった。
しかし「首里の馬」は、他の芥川賞受賞作とは一線を画すものを感じた。
「いったいどこへ行くんだろう?」というフワフワ感がありながらも、最後まで見届けないと気がすまないような握力・引力がある。
そしてラストでは「ああ、最後まで見届けてよかった」と安堵。
読み終えた瞬間、心にサッと清涼な風が吹き、人生が豊潤にふくらんでいくのを感じた。
うん、いいな、こういう話、好き!
「この物語はどこから来て、どこに向かい、どう着地するんだろう?」と。
「首里の馬」も同様。
「この物語はいったいどこに向かうのだろう?」とフワフワした感触があった。
しかし「首里の馬」は、他の芥川賞受賞作とは一線を画すものを感じた。
「いったいどこへ行くんだろう?」というフワフワ感がありながらも、最後まで見届けないと気がすまないような握力・引力がある。
そしてラストでは「ああ、最後まで見届けてよかった」と安堵。
読み終えた瞬間、心にサッと清涼な風が吹き、人生が豊潤にふくらんでいくのを感じた。
うん、いいな、こういう話、好き!