「ない仕事」の作り方 みうらじゅん
評価:★★★★★
「つまらないかもな」と思ったら「つま・・・・・・」くらいのタイミングで、「そこがいいんじゃない!」と全肯定し、「普通」な自分を否定していく。そうすることで、より面白く感じられ、自信が湧いてくるのです。
(本文引用)
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しかし、みうらじゅん氏は自分の作業をこうたとえる。
誰も目をつけていないものや、どこから見ても良さが見つからないようなものを世に出し、ブームにする。
そのために、自分の足で素材を集めまくり、メディアに売り込みまくり、接待までする。
そんな自身の作業を、みうら氏は大手広告代理店の名称を借り「一人電通式」と語る。
「ゆるキャラ」「いやげ物」「マイブーム」・・・日本人なら誰でも知っている、どうでもよいといえばどうでもよい、でも看過できないものたちを、次々と生み出してきたみうらじゅん氏。
私は、世界的小説家の「一人カキフライ」よりも、この「一人電通式」のほうを遥かに高く評価している(あくまで個人的に)。
「つまらないかもな」と思ったら「つま・・・・・・」くらいのタイミングで、「そこがいいんじゃない!」と全肯定し、「普通」な自分を否定していく。そうすることで、より面白く感じられ、自信が湧いてくるのです。
(本文引用)
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本書を読み終えた瞬間、私の中で、みうらじゅんが村上春樹を越えた。
実は先日、新聞でこんな記事を見かけた。
村上春樹氏が福島県郡山市で開かれた文学イベントで、創作は「『一人カキフライ』に似ている」と語ったという。
実は先日、新聞でこんな記事を見かけた。
村上春樹氏が福島県郡山市で開かれた文学イベントで、創作は「『一人カキフライ』に似ている」と語ったという。
そんな作業を「一人でカキフライを揚げて食べている」ことに例えたのだという。(日本経済新聞2015/11/30夕刊より)「本当に孤独な作業だが、誰に頼まれて書いているわけでもなく、苦情の持っていきようがない」
しかし、みうらじゅん氏は自分の作業をこうたとえる。
「一人電通式」
誰も目をつけていないものや、どこから見ても良さが見つからないようなものを世に出し、ブームにする。
そのために、自分の足で素材を集めまくり、メディアに売り込みまくり、接待までする。
そんな自身の作業を、みうら氏は大手広告代理店の名称を借り「一人電通式」と語る。
「ゆるキャラ」「いやげ物」「マイブーム」・・・日本人なら誰でも知っている、どうでもよいといえばどうでもよい、でも看過できないものたちを、次々と生み出してきたみうらじゅん氏。
私は、世界的小説家の「一人カキフライ」よりも、この「一人電通式」のほうを遥かに高く評価している(あくまで個人的に)。