十二人の死にたい子どもたち 冲方丁 感想
評価:★★★★☆
「小さな選択は、いわば結果の分からない、個々の、あるいは日々の選択です。未来がわからないまま行う選択です。これに対して、僕たちが今日ここでするのは大きな選択です」
(本文引用)
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「小さな選択は、いわば結果の分からない、個々の、あるいは日々の選択です。未来がわからないまま行う選択です。これに対して、僕たちが今日ここでするのは大きな選択です」
(本文引用)
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「何だ、面白いじゃん!」
読みながら、真っ先にそう思った。
「天地明察」や「光圀伝」、「はなとゆめ」を心ゆくまで堪能し、対談集「にすいです」をおおいに楽しみ(要するに冲方丁ファン)、さらにかの名画「十二人の怒れる男」に興奮した私としては、どうにも気になって仕方がなかった一冊。
しかし、どうも評価が分かれていたので読むのをためらっていたのだが、このたび直木賞候補にあがったとのことで購入。
読み終えた今は、「何だ、面白いじゃん! 買って良かった!」との結論を得た。めでたし、めでたし。
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舞台は、まもなく取り壊される病院。現在は、誰もいない。
そこに、順々に少年少女が入っていき、入った順番に数字を1つひとつ取っていく。
数字は1から12までで、要するに12人の若者が集まる予定となっている。
その若者たちには、ある共通点があった。それは「死にたいと思っている」ことだ。
集まった彼らは、自殺を今すぐに実行するか、少し話し合う時間を持つかを話し合う。
しかし、そこに思わぬ難関が立ちはだかる。13番目の少年――得体のしれぬ死体が、傍らのベッドに寝かせられていたのである。
読みながら、真っ先にそう思った。
「天地明察」や「光圀伝」、「はなとゆめ」を心ゆくまで堪能し、対談集「にすいです」をおおいに楽しみ(要するに冲方丁ファン)、さらにかの名画「十二人の怒れる男」に興奮した私としては、どうにも気になって仕方がなかった一冊。
しかし、どうも評価が分かれていたので読むのをためらっていたのだが、このたび直木賞候補にあがったとのことで購入。
読み終えた今は、「何だ、面白いじゃん! 買って良かった!」との結論を得た。めでたし、めでたし。
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舞台は、まもなく取り壊される病院。現在は、誰もいない。
そこに、順々に少年少女が入っていき、入った順番に数字を1つひとつ取っていく。
数字は1から12までで、要するに12人の若者が集まる予定となっている。
その若者たちには、ある共通点があった。それは「死にたいと思っている」ことだ。
集まった彼らは、自殺を今すぐに実行するか、少し話し合う時間を持つかを話し合う。
しかし、そこに思わぬ難関が立ちはだかる。13番目の少年――得体のしれぬ死体が、傍らのベッドに寝かせられていたのである。
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