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「博報堂スピーチライターが教える短くても伝わる文章のコツ」。一流広告マンは卒アルで文章を磨く!

評価:★★★★★

 「あなたからのみかん」だから「格別においしい」という気持ちで、礼状を書きましょう。
(本文引用)
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 とにかく大変だった。
 卒業アルバムを見ようにも、実家にあるので見られない。
 
 本書の著者ひきたよしあきさんは、コピーライターの研修時代、先輩からこう言われたらしい。
 

「小学校の卒業アルバムを会社に持ってこい」


 著者はなぜ、卒業アルバムを持ってくるよう指示されたのか。

 真意を知れば、なるほど納得。
 本書を読めば、きっとあなたも卒業アルバムを探したくなる。
 いや、探さずにはいられなくなる。


 だって卒業アルバムは、「届く文章」のエクササイズに必須だから。
 「売れる文章」の宝の山なのだから。
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■「短くても伝わる文章のコツ」内容



 本書は、「最小限の分量で揺さぶる文章」を書く「虎の巻」。

 相手が「わかりやすい」と思ってくれる。
 相手が自分を「信頼できる」と思ってくれる。
 相手が自分を「好き」と思ってくれる。

 
 そして相手が「行動を起こしてくれる」文章のコツを伝授する。
 
 コツは文字を削って削って短くすること。
 
 実は文章は長くなるほど、気持ちが届かなくなる。
 機嫌をうかがい、保身に走るほど文は長くなり、相手の気持ちは離れていく。

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 人を動かす第一条件は、文章をひたすら短くすることなのだ。
 
 では文章のどこを省き、どこを残せば、短くても相手に伝わるのか。
 どうすれば、無駄を省いて、相手を感動させる「短文」を作れるようになるのか。

 本書では「人を動かす究極の短文づくり」を指南する。
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■「短くても伝わる文章のコツ」感想



 文章術の本は山ほどある。
 私も大型段ボール3箱分は買った。

 そのなかで、本書ほど実践的な本はない。

 トレーニング法は、産業スパイもビックリの企業秘密レベル。
 
 たとえて言うなら「きゅうりのキューちゃん」の味付け
 「きゅうりのキューちゃん」の味付けは、調味担当者1人しか知らされていないとか。
 
 本書は、いわば「調味担当者1人しか知らないきゅうりのキューちゃん味付け法」を公開した本
 「一流広告マンがやってる鍛錬法」をマル秘公開する、背徳感漂う「ありがた本」なのだ。

 たとえば「要約力」を鍛える方法として、「1ページ1ライン法」「3つの中のベストワン法」「40字にまとめる法」などを紹介。

 しかも全部実例入り

 「3つの中のベストワン法」は、小学生が実際に試し、作文力をジャンプアップさせた例を掲載。
 「40字にまとめる方法」は、著者が実際に書いてるものが写真入りで載っている。

 それらを見れば「ああ、こうすればいいんだ!」と即実践可能。
 戸惑うことなく、すぐ「効果的なトレーニング」にとりかかれるのだ。

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 さらに一歩進んだ「印象劇的アップ法」も、超実践的。

 そこで出てくるのが、冒頭で述べた「卒業アルバム」。
 「短くても相手に届く文章」の鍛錬に、一流広告マンは「卒業アルバム」が有効という。

 理由は読んでのお楽しみ。

 本書を読むなら、卒アルのご準備を。
 それが無理なら集合写真でもOK。

 とにかく「人がたくさん写ってるもの」を手元に置いて読んでみよう。
 より速く、より効果的に「届く文章」が書けるようになるはずだ。

 その他、便利道具やアプリも紹介。
 カラオケの練習グッズを使ったトレーニング法なんて“裏技”まで惜しみなく公開。

 「素人にこんな技まで教えたら、広告マンの仕事がなくなるのでは?」と心配になるレベルで、訓練法が細かく解説されている。
 
 「楽チン」かつ「最速」で「届く文章」を書きたいなら、本書は絶対買い!
 
 本書をそのとーーり実践するだけで、1週間と待たずに、あなたへの評価は明らかにアップするはずだ。

詳細情報・ご購入はこちら↓


著者・ひきたよしあき先生の講座に参加しました!
その記録はこちら↓をご覧ください。

●「憧れのひきたよしあき先生の講座へ!原稿用紙の魔法に目からウロコ。先生のおすすめ本も紹介」

寝床に一冊「机の前に貼る一行」を。不安で眠れない夜に、効きます。

評価:★★★★★超

 明日は決して「明るい日」ばかりじゃない。
 しかし、山本一力さんは、「明日は味方」と言うのです。

(本文引用)
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 先日、念願叶って、ひきたよしあき先生の講義に参加。
 授業後、ご著書「机の前に貼る一行」にサインをしていただき、胸震わせながら家路についた。

 子どもも大変喜び、「お風呂に持ち込んで読む」と言っていたが、それはさすがに止めた。
 「サインをいただいたのだから、濡らさないで―!!」とそれはもう全力で。

 しかし子どもがそう言うのも無理はない。
 だって「机の前に貼る一行」は、どんな時でも眺めていたい、宝物のような本。
 どんな時でも支えてくれる、人生の最強サポーター。

 
 「不安に襲われた時」「元気を出したい時」「何かに挑戦したい時」「勉強が嫌だな~、でもできるようになりたいな~と思う時」「心を軽くしたい時」「笑顔になりたい時」・・・。

 「机の前に貼る一行」は心の清涼・・・いやそれどころか、折れそうな心を救ってくれる常備薬なのだ。

 だから私は毎日、寝床に本書を持ち込んでいる。
 
 寝る前に目を通し、さらに朝起きた時も目を通す。
 
 特に、眠れないほど不安な時には驚くべき効果を発揮。

 「ああ、きっと大丈夫だ。必ず全てうまくいく」
 「今がつらくても、来年はきっと笑ってる」
 
 心からそんな風に思え、スーッと眠りにつくことができる。
 朝、笑顔で「行ってきます」と言える。
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■「机の前に貼る一行」内容



 本書は、朝日小学生新聞の連載「机の前に貼る一行」」をまとめたもの。
 
 「一行」で表された名言は、ザッと81個。
 名作文学の一節、偉人の言葉、ひきた先生の恩師の言葉、一流タレント・スポーツ選手の一言等々・・・。

 あらゆる分野から、名言・金言・至言をピックアップ。

 ひきた先生がジンと来た言葉や、勇気や元気を得た言葉が、エピソードを交えて紹介されている。
 
 さらに81の言葉たちは、3つの章でカテゴライズ。

 「意志を創る言葉」「学ぶ力を高める言葉」、そして「心を育む言葉」。

 人生を切り開き、さらにその切り開く「能力」と「精神力」を与えてくれる、81の言葉とは?

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■「机の前に貼る一行」感想



 本書を読んでいると、なぜ元気が出てくるのか。
 なぜ不安がスーッと消えていくのか。

 その秘密は、せかさないから。
 人生を歩む道を、決して焦らせないからだ。

 不安のもとは、つまるところ「焦り」だ。

 「今、友達がいないのは自分だけだ」
 「今、こんな状態だと受験に間に合わない」
 「学校に行きたくない。でも今、行っておかないと将来が・・・」
 「今の自分の年齢だと、年収は●●万。それに比して自分は・・・」
 「今、結婚してないのは、同級生のなかで自分だけ」
 「今、子どもがいないのは自分だけで、肩身が狭い」
 
 今、今、今・・・が、自分を急き立てる。
 「今の自分が、世間の平均に比して劣っていたらどうしよう」という気持ちが、人を不安にさせるのだ。

 「机の前に貼る一行」は、そんな「今」の呪縛から解き放つ。

 

「あすがすばらしい日だといけないから、うんと休息するのさ」


 

「四秒を待つ」」


 

「ゆっくり前へ」」


 

「牛になることはどうしても必要です」」



 そんな、急き立てない言葉が詰まってるのが、本書の魅力。
 
 人生を歩むスピードはゆっくりでいいんだよ、いや、ゆっくりな方がむしろいいと、力強く語りかけてくれる。
 だから本書を読むと、焦りと不安がユルユルと溶けていくのだ。

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 だからといって、本書は読者を甘やかさない。
 「ゆっくり」=「怠惰」という意味では、全くない。

 

「懸命に、そしてゆっくりと」


 という言葉どおり、あらゆることに対して真摯に、誠実に、丁寧に向き合う。

 書類一枚受け取るのでも、片手でヒョイッではなく、両手で心をこめて受け取る。
 
 そんな緊張感伴う「ゆっくり」こそが、人生を好転させるのだ。

 また、ひきた先生のいう「ゆっくり」は、「あきらめるな」と同義。

 イチローの言葉からひいた
 

4000本より大切な8000本


 は「今すぐ結果が出なくても焦ってはいけない、あきらめてはいけない」ということ。

 だから本書は、誠実に「今」を生きている人、努力を惜しまない人を強力サポート。
 
 今、世間の平均と比較しても焦ってはいけない。
 真面目に誠実に丁寧に、投げ出すことなく努力していれば、きっと人生に光が射す。

 本書が説く「ゆっくりの精神」は、そんな「忘れがちなこと」「疎かにしがちなこと」をハッと思い出させてくれるのだ。

 「一生懸命生きてるつもりなのに、なぜ置いてきぼりになるんだろう」
 「他人はうまくやってるように見えるのに、なぜ自分はうまくいかないんだろう」
 「真面目にやってる私だけが損ばっかり・・・」

 今現在、そんな「焦り」や「悲しみ」を感じてるなら、ぜひ本書を手に取ってみてほしい。
 そして机の前でもベッドのわきにでも、すぐ目に付くところに置いてみてほしい。

 「不安」の虫が心にサワサワやってくるのを感じたら、本書をパッ。
 1ページめくれば、いつの間にか「不安の虫」は退散。

 本書のアイドル「平気、平気」の「へいき君」が、笑顔であなたの心に訪れるだろう。

詳細情報・ご購入はこちら↓

憧れの「ひきたよしあき先生」の講座へ!原稿用紙の魔法に目からウロコ。先生のおすすめ本も紹介。

 初めての人にも積極的に会って、「縁」をつくっていく。そのうちに「縁」と「縁」がくっついて、だんだんと輪が広がります。あなたを助けてくれる「チーム」が形成されていきます。そう、そのチームこそが「運」なんだ。
(朝日小学生新聞2019年8月20日号「大勢の中のあなたへ4」より。)
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 今日は、最高に運のよかった日。
 何しろ、ずっとお目にかかりたかった「憧れの人」に、会えたのですから。

 「憧れの人」とは、ひきたよしあきさん。
 朝日小学生新聞のコラム「大勢の中のあなたへ」や「机の前に貼る一行」を長年執筆。

(※「大勢の中のあなたへ」のレビューはこちら
(※「親塾」もおすすめです。)
 
 「どうしてこんなに心に響く言葉をプレゼントしてくれるんだろう」と魔法使いに会ったような気持ちで、毎回欠かさずコラムを読んでいます。
 
 もちろん本も拝読。

 このたび、朝日学生新聞社主催「朝小サマースクール」で、ひきた先生が文章講座を開かれると聞き、さっそく応募。
 高倍率を突破し、運よく当選。
 
 いよいよ今日、先生の講座を生で聴くことができました。

 今回は講座の最後に、購入した本にサインをしてくださるとのことで、「机の前に貼る一行」にサインをしていただきました。



 「机の前に貼る一行」が、これで「床の間に飾る一冊」に。
 ひきた先生、本当にどうもありがとうございました!


 ではここで、講義の内容を公開。
 小学生のお子さんがいらっしゃる方に向けて・・・特に、夏休みの「あの宿題」に悩む方に向けて、ダイジェスト版でお届け!
 ぜひお読みになってみてください。

 本講義の名前は「言葉の教室」。
 内容はズバリ、「読書感想文の書き方」でした。

 そう、「夏休みの悩み」といえば、子どもの昼食と読書感想文。

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 この講座では、言葉のプロであるひきた先生が、読書感想文の書き方を徹底伝授。
 しかも、ただの書き方ではありません。
 最優秀賞、グランプリがとれる読書感想文の書き方。
 (ひきた先生ご自身が、この書き方で最優秀を受賞されたとか。)

 知っているか知らないかで、ただの読書感想文になるか、ピカッとひかる読書感想文になるかが分かれちゃう!
 そんな伝家の宝刀というべき「コツ」を教えてくださいました。

 感想文の書き方は、以下のとおり。

 原稿用紙を4つ折りにして、まずはザッと「あらすじ」を。
 ここでまず、「要約力」をアピールします。

 次に「印象に残ったシーン・言葉」を挙げ、「自分の経験・自分ならどうするか」へと展開し、ラストは「自分への影響」で着地。
 
 この「自分に引き付けて書くこと」が、周囲に差をつけるポイント。
 自分の経験に照らし、自分に与えた変化を書くことで、自分にしか書けない「ヒカる読書感想文」が書けるんです。

 この時点で、わたくし、子供以上に先生の話にグイグイ引き込まれ陶酔状態に。
 何度も何度も首がちぎれるほどうなずきながら、メモをとりまくっていました。
 (一応、こんな読書ブログを書いてるのでね・・・)

 さらに瞠目したのが、「原稿用紙の魔法」の解説。
 原稿用紙はなぜ、20字×20字なのか

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 起源は夏目漱石の新聞小説。
 漱石は日本の俳句から、日本人にとってテンポよく読めるのは「5・7・5」と主張。
 さらにそこに空白を入れると19文字となり、一行19文字の原稿用紙で、連載小説を書いていたんです。

 そこから現在の、1行20字の原稿用紙に発展したようです。

 漱石の文章が長年読み継がれるのは、何と言ってもテンポの良さ。
 「吾輩は猫である」や「坊っちゃん」の冒頭は、誰もが歌をくちずさむように唱えてしまいますよね。

 そう、原稿用紙の1行20文字は、テンポのよい文章を書く「鉄壁のフレーム」だったんです。

 さらに驚いたことに、400文字というのは、日本人が1分間で読める文字数なのだとか。
 ひきた先生の講座で、実際に編集部の方が400字の原稿を朗読したところ、本当に1分でビックリ!(私の腕時計で58~59秒でした。)

 テンポよく読めて、しかも苦痛にならずに読み終えることができる。

 400字詰め原稿用紙で文章を書くことって、文章を書くうえで、とてつもなく大きな意味・意義があったんです。

 もうね~、この原稿用紙の話、目からウロコが出て出て、拾い集めるのが大変だったぐらい。
 私の人生ベスト3に入る、実に有意義な講義でした!

 さらにさらに、ひきた先生は「読書感想文を書くうえでオススメの本」も紹介。

 これには、私だけでなく、離れた席に座っていたわが子も驚き、思わず目を合わせてしまったほど。

 その「オススメ本」とは・・・「まなの本棚」だったんです!

 「まなの本棚」は、このブログでもご紹介。
 芦田愛菜さんのレビューには私も胸が震え、どれも読みたくなったほど。
 実際、積読していた本を、まなちゃんのおかげで今夏一気に読みました。

 ひきた先生にサインしていただくとき、「わ、私もまなの本棚、読みました!!」・・・と言いたかったですが、恥ずかしくて言えず。
 後から子どもに「ママ、そう言えばよかったのに。ひきた先生の本をブログに書いてるとかも、言えばよかったのに」と言われましたが、後ろに人も待っていらしたし、あまり出過ぎたことをするのもね・・・。
 こうしてサインをいただけるだけで、そして、ひきた先生と同じ本が好きというだけで、私にとっては天にも昇る心地。

 ルンルン気分で、教室を後にしました。

 というわけで、憧れの人・ひきたよしあき先生にお目にかかれて、今日は最高に運のよい日。

 日頃、縁とか運とか興味はないのですが、今日ばっかりはラッキーと言ってよいかな。

 先生や一緒に講義を受けた人と、縁と縁がつながって、いつかどこかで忘れた頃に、お互い助けあえるチームができたらきっと最強。
 
 さらにパワーアップした運を、誰かに分けたり使えたりできたら最高だなぁ・・・なんて考えながら、ゲリラ豪雨のなかをキャーッと帰りました。
 (でも傘を持ってて、やっぱりラッキー!)

「ひきたよしあきの親塾」感想。子どもが一生幸せになる「カンカラコモデケア法」とは?

評価:★★★★★

 「考える」前に、「夢」を見ましょう。「大志」を抱きましょう。子どもたちが大きな夢をいつでも語れる環境を作ってあげてください。
(本文引用)
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 「子どもの学力を上げたい」「少しでも偏差値の高い学校に行かせたい」
 
 その思いは、つまるところ「子どもに幸せになってほしい」ということだ。

 私も毎日考えている。
 夢中で動画を観ている子どもを見て、「今頃、塾で勉強している子もいるというのに」とイライラ。
 他の子の作文を読み、「こんなに上手に書ける子もいるんだ・・・」とガックリ。
 その一方、自ら宿題に取り組んでいると「よし、大丈夫!」とホッとしたりして。

 イライラガックリホッイライラ・・・の無限ループの毎日だが、結局それは「子どもに幸せになってほしい」と思うからだ。



 ではどうすれば、子どもが幸せになる子育てができるのか。
 様々な文献を読みまくり、ようやく「これだ!」と行き着いたのが、この「親塾」。

 一冊で「学力・人間力・幸福度・将来へのワクワク感」が振り切れるほど上がっちゃう、「魔法の子育て本」である。
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■「親塾」概要



 本書のねらいは、まず「子どもの国語力を引き上げる」ことだ。

 国語力とは、ただ国語の成績をアップさせることではない。

 「読む力」「書く力」「考える力」「表現する力」

 国語に必要な、これら4要素を上げることで、全教科の学力は上昇。

 引いては、広い社会で活躍できる人間力まで身についていく。

 子どもをそんな大人に成長させるためには、大人はどんな声がけをすればよいか。

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 博報堂でスピーチライターを手掛ける言葉のプロ・ひきたよしあき氏が、「幸せになる言葉」を徹底指南。

 子どもの未来も、親の未来も光り輝く「魔法の言葉」とは?

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■「親塾」感想



 本書を読み、まず痛感するのは「いかに自分が子どもをつぶしてきたか」ということだ。

 「まだこんなこともできないの?」「●●ちゃんはできるのに」「勉強しなさい」「早く寝なさい」・・・。

 なるべく口には出さないようにしているが、イライラがつのるとつい「言ってはいけないこと」をキャンキャンと叫んでしまう。

 しかし本書を読み、それがいかに子どもをつぶし、幸せから遠ざけるかを改めて認識。

 子どもの作文から1つでも多く長所を見つけ、夜更かしをすれば「夜更かしができる集中力」を褒め、そこから改善策を提示すれば一気に解決。

 前向きな言葉で、子どもの「自己承認欲求」を高めれば、いつの間にか明るい方向に進んでいくのだ。

 なかには「子どもを褒めて育てると、調子に乗るのでは」「善悪の区別がつかなくなるのでは」「自立できないのでは」と心配になる人もいるだろう。
 
 そう思う人こそ、本書を読んでみてほしい。
 ただほめるのではないことが、すぐにわかるはず。

 自分の人生をしっかり歩める社会人に育てるには、「こうほめればいいんだ!」「声をかければいいんだ!」「なるほどねぇ~!!」と目からウロコがボロボロ落ちるはずだ。

 ちなみに、私が最も感動したのは「カンカラコモデケア法」。

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 カンカラコモデケア法とは文章力アップのコツなのだが、この言葉は一生使える魔法の呪文。

 社会人になってからスピーチやプレゼン、営業など全ての場面でフル活用できる。

 カンカラコモデケア法を心がけるだけで、一目置かれる存在になるだろう。

 子どもの学力を上げたい人・子どもの人間力を上げたい人、そして、子どもに将来大きく羽ばたいてほしい人・・・。

 そんな方はぜひ「親塾」を。

 「もっと早く読んでおけばよかったー!」とショックを受けるかもしれないが、まだ全然遅くはない。

 子どもが小学生でも大学生でも社会人でもOK。

 親子の命が果てるまで、一生使える「究極の子育て本」だ。

 (※ひきたよしあき先生の本は、ずばり「小学生親子のバイブル」。
 「大勢の中のあなたへ」もぜひ!)


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ひきたよしあき「大勢の中のあなたへ」優秀な人には「ある共通点」があった!

評価:★★★★★

 「あなたは必ず失敗します。負けたり、くやしい思いをしたりすることがずいぶんあります。しかし、落胆するな。落ちこむな。力こぶしをにぎれ。苦しい時こそ笑え。そのつらさ、痛みこそがあなたの成長の証しなのだ」
(本文引用)
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 「大勢の中のあなたへ」は、朝日小学生新聞に連載されていたコラムです。

 私は「大勢の中のあなたへ」が大好きで、いつも心の励みにしていました。
 毎回毎回、真の優しさあふれる豊潤な言葉で、読者に力強いメッセージを送ってくれ、どれだけ生きる力をもらっていたことか。

 「こんなに素敵な手紙を書けるひきたさんって、どんな方なのかしら?」と思っていたのですが、本書裏表紙の折り返しを見て納得。
 ひきたさんは、心とろかすような笑顔を浮かべる方でした。

 現在は、同じひきたよしあきさんの「机の前に貼る一行」を楽しみにしています。

 元々は、子どもが読みたがったために購読しはじめた朝日小学生新聞ですが、今では私のほうが夢中。
 すっかり、ひきたさんのコラムの虜になってしまいました。
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 本書にはいろいろな「あなた」が登場します。

 「言いたいことが言えないあなたへ」「才能を見つけたいあなたへ」「やる気を出そうとしているあなたへ」「自分の顔やスタイルに自信のないあなたへ」「ノーベル賞をとりたいあなたへ」「夏休みをむかえたあなたへ」etc.





 ひきたよしあきさんは、そんな様々な「あなた」に手紙を書いてくださいます。

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プロフィール

アコチム

Author:アコチム
反抗期真っ最中の子をもつ、40代主婦の読書録。
「読んで良かった!」と思える本のみ紹介。
つまらなかった本は載せていないので、安心してお読みください。

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