「愛がなんだ」原作感想。恋で人生狂わせたくないなら、読んでおくべき「恋愛教本」。
評価:★★★★★
「もうほんと、今日はなんでかほかにだれもいねえよってときに、あっ、ナカハラがいんじゃんって、思い出してもらえるようになりたいんす」
(本文引用)
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山田テルコには、好きな人がいる。
田中守、通称マモちゃんだ。
テルコはマモちゃんの家にも行くし、ご飯も作るし看病もするし、男女の関係にもなっている。
しかしテルコはマモちゃんの恋人ではない。
完全に「都合のいい女」状態で、それを周囲に指摘されても、恋の暴走がやめられない。
マモちゃんへの思いでいっぱいになりすぎて、仕事も疎かに。
せっかく正社員で勤めていたのに、ついに退職を迫られる。
でもテルコは平気。
だってマモちゃんがいるから。
ナカハラくんだって、親友に片思いして「都合のいい男」で満足してるじゃない。
そう思い、テルコはどうにかこうにか日々を過ごす。
しかしある日、テルコの前に一人の女性が現れて・・・?
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前述したように、本書は「恋で人生狂わせないため」の最強マニュアル。
「あの人のことが頭から離れない」「この前まで、こんな私じゃなかったのに」「私、今、ちょっとおかしいのかな?」
そんな疑念が1ミリでもあるなら、本書は必読だ。
たとえば恋愛相談などで、こんな言葉をよく見かける。
「相手も自分に好意を持ってくれてると思うのですが」
「今忙しいので、と言って断られたのですが」
「A子より私のほうが魅力があると思うのですが」
「私のほうが先にアプローチしていたら、今頃彼は私の夫だと思うのですが」
どれもこれも、言葉は悪いが「んなわきゃねーだろ!」と言いたくなるものばかり。
しかし片思いをこじらせていると、それがわからなくなるもの。
恐ろしいほどポジティブになり、どんどん相手を困らせる羽目に。
憧れの「両想い」から、ますます遠ざかり、なかには仕事・友人・家族も失う人もいる。
テルコの言動・状況を見れば、そんな最悪の状況だけは避けられる。
「もしかして私、こんなになってる?」と自分と照らし合わせて読めば、人生の軌道修正ができるはずだ。
しかもこの話、ダメダメテルコに終わらないところが素敵!
ややネタバレになるが、テルコが意外なほどの成長を見せ、後味のよいラストになっている。
そんなラストも含めて、本書は最高の恋愛教本。
周囲から「イタい」と言われない恋、そして相手から「ウザい」と言われない恋をしたいなら、読んで損なし。
「恋はしたいけど、恋で人生狂わせるのだけは御免!」
「好きな人がいるけど、家族や友人、仕事を失うのだけは困る」
「両想いにはなれなくても、せめて嫌われたくはない」
そう願う安全志向の方は、まず「愛がなんだ」を読んでおこう。
波乱万丈、周囲を引っ掻き回すのがお好きな方は、もしかして物足りないかも?
「もうほんと、今日はなんでかほかにだれもいねえよってときに、あっ、ナカハラがいんじゃんって、思い出してもらえるようになりたいんす」
(本文引用)
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「愛がなんだ」の映画が、非常に好評だ。
私はまだ映画を観ていないのだが、映画館で予告編を観て「面白そう」と直感。
そして本書を読了後、今度はWEBで予告編を視聴。
原作のイメージぴったりのキャスティング、そしてそして・・・「恋の狂気が匂いたつような映像」にブルッときた。
今現在、恋愛で「自分、ちょっとおかしいのかな?」と思っている人は、ぜひ一読を。
また「友人の恋愛が心配」という人は、さりげなく本書を薦めてみても良いだろう。
本書を読めば、恋で加熱し誤作動した脳をクールダウン。
「惚れた腫れた」で「人生狂った!」という最悪の事態は免れるだろう。
私はまだ映画を観ていないのだが、映画館で予告編を観て「面白そう」と直感。
そして本書を読了後、今度はWEBで予告編を視聴。
原作のイメージぴったりのキャスティング、そしてそして・・・「恋の狂気が匂いたつような映像」にブルッときた。
今現在、恋愛で「自分、ちょっとおかしいのかな?」と思っている人は、ぜひ一読を。
また「友人の恋愛が心配」という人は、さりげなく本書を薦めてみても良いだろう。
本書を読めば、恋で加熱し誤作動した脳をクールダウン。
「惚れた腫れた」で「人生狂った!」という最悪の事態は免れるだろう。
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■「愛がなんだ」あらすじ
山田テルコには、好きな人がいる。
田中守、通称マモちゃんだ。
テルコはマモちゃんの家にも行くし、ご飯も作るし看病もするし、男女の関係にもなっている。
しかしテルコはマモちゃんの恋人ではない。
完全に「都合のいい女」状態で、それを周囲に指摘されても、恋の暴走がやめられない。
マモちゃんへの思いでいっぱいになりすぎて、仕事も疎かに。
せっかく正社員で勤めていたのに、ついに退職を迫られる。
でもテルコは平気。
だってマモちゃんがいるから。
ナカハラくんだって、親友に片思いして「都合のいい男」で満足してるじゃない。
そう思い、テルコはどうにかこうにか日々を過ごす。
しかしある日、テルコの前に一人の女性が現れて・・・?
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■「愛がなんだ」感想
前述したように、本書は「恋で人生狂わせないため」の最強マニュアル。
「あの人のことが頭から離れない」「この前まで、こんな私じゃなかったのに」「私、今、ちょっとおかしいのかな?」
そんな疑念が1ミリでもあるなら、本書は必読だ。
たとえば恋愛相談などで、こんな言葉をよく見かける。
「相手も自分に好意を持ってくれてると思うのですが」
「今忙しいので、と言って断られたのですが」
「A子より私のほうが魅力があると思うのですが」
「私のほうが先にアプローチしていたら、今頃彼は私の夫だと思うのですが」
どれもこれも、言葉は悪いが「んなわきゃねーだろ!」と言いたくなるものばかり。
しかし片思いをこじらせていると、それがわからなくなるもの。
恐ろしいほどポジティブになり、どんどん相手を困らせる羽目に。
憧れの「両想い」から、ますます遠ざかり、なかには仕事・友人・家族も失う人もいる。
テルコの言動・状況を見れば、そんな最悪の状況だけは避けられる。
「もしかして私、こんなになってる?」と自分と照らし合わせて読めば、人生の軌道修正ができるはずだ。
しかもこの話、ダメダメテルコに終わらないところが素敵!
ややネタバレになるが、テルコが意外なほどの成長を見せ、後味のよいラストになっている。
そんなラストも含めて、本書は最高の恋愛教本。
周囲から「イタい」と言われない恋、そして相手から「ウザい」と言われない恋をしたいなら、読んで損なし。
「恋はしたいけど、恋で人生狂わせるのだけは御免!」
「好きな人がいるけど、家族や友人、仕事を失うのだけは困る」
「両想いにはなれなくても、せめて嫌われたくはない」
そう願う安全志向の方は、まず「愛がなんだ」を読んでおこう。
波乱万丈、周囲を引っ掻き回すのがお好きな方は、もしかして物足りないかも?