「微笑む人」原作あらすじ感想。松坂桃李主演ドラマ化!原作との違いは?人間関係のモヤモヤが意外にも晴れる一冊。
「私の直感は、外れていました。勘がこんなにも狂ったのは、初めてのことです。その意味で、仁藤さんは非常に特異な第一印象を与える人でした」
(本文引用)
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原作では、仁藤と同職場の女性(独身)が、仁藤にアタック。
一方、ドラマでは何と「同じ幼稚園のママ」である尾野真千子さんが、食事に誘っている。
ストーリー全般、原作にはない「不倫の臭い」が、ドラマでは妙に色濃く加味されているのだ。
そう考えると、「微笑む人」の「原作」と「ドラマ」は、重きを置く点が違うのかも。
原作:非常に多くの人が議論まで交わし、「あの優しい仁藤さんがなぜ殺人を・・・?」という不可解さを強調。
ドラマ:「仁藤だけでなく、どんな人にも仮面がある」という「人間の裏の顔普遍説」を強調。
つまり原作では「仁藤 : 大多数の一般市民」=「二重人格のある仁藤 : ない人」=「1 : 9」
ドラマは「仁藤 : その他の人」=「二重人格のある人 : ない人」=「10 : 0」
といった比率でキャラクターが描かれていた。
特定の人が主体的に読む書籍と、不特定多数の人が目にする可能性が高いテレビとで、キャラの描き方・比率は違ってくるのかもしれないなーと感じた次第だ。
また「友人のゲーム機で遊ぶ仁藤」を発見したのが「彼女」というのも、原作と違う点。
原作だと男3人組だったため、ドラマだと女性キャラクターを増やしてるのかな。
まあ確かに、映像上では男女のバランスがとれているほうがいい気がする。
前置きが長くなったが、ここでは「微笑む人」の原作を紹介。
ページをめくればめくるほど、「事件の真相」も「人間の真相」も見えなくなる展開に、最後まで目が離せなかった「微笑む人」。
ドラマとの違いを念頭に置き、感想をお読みいただければ幸いである。
(本文引用)
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ドラマ「微笑む人」、原作が大好きなので観賞したが、かなり設定が変わっていて驚いた。
ドラマでは犯人・仁藤俊美(松坂桃李さん)と、彼を取材するジャーナリスト(尾野真千子さん)が、同じ幼稚園の保護者同士という設定。
しかし原作では、事件に興味を持った小説家が取材をするという設定。
ドラマと違い、顔が見えず名前もない「私」というキャラクターになっているため、ドラマよりかなり不気味なムードを醸し出している。
ちなみに仁藤を食事に誘い、断られるシチュエーションも、原作と違うもの。
ドラマでは犯人・仁藤俊美(松坂桃李さん)と、彼を取材するジャーナリスト(尾野真千子さん)が、同じ幼稚園の保護者同士という設定。
しかし原作では、事件に興味を持った小説家が取材をするという設定。
ドラマと違い、顔が見えず名前もない「私」というキャラクターになっているため、ドラマよりかなり不気味なムードを醸し出している。
ちなみに仁藤を食事に誘い、断られるシチュエーションも、原作と違うもの。
原作では、仁藤と同職場の女性(独身)が、仁藤にアタック。
一方、ドラマでは何と「同じ幼稚園のママ」である尾野真千子さんが、食事に誘っている。
ストーリー全般、原作にはない「不倫の臭い」が、ドラマでは妙に色濃く加味されているのだ。
そう考えると、「微笑む人」の「原作」と「ドラマ」は、重きを置く点が違うのかも。
原作:非常に多くの人が議論まで交わし、「あの優しい仁藤さんがなぜ殺人を・・・?」という不可解さを強調。
ドラマ:「仁藤だけでなく、どんな人にも仮面がある」という「人間の裏の顔普遍説」を強調。
つまり原作では「仁藤 : 大多数の一般市民」=「二重人格のある仁藤 : ない人」=「1 : 9」
ドラマは「仁藤 : その他の人」=「二重人格のある人 : ない人」=「10 : 0」
といった比率でキャラクターが描かれていた。
特定の人が主体的に読む書籍と、不特定多数の人が目にする可能性が高いテレビとで、キャラの描き方・比率は違ってくるのかもしれないなーと感じた次第だ。
また「友人のゲーム機で遊ぶ仁藤」を発見したのが「彼女」というのも、原作と違う点。
原作だと男3人組だったため、ドラマだと女性キャラクターを増やしてるのかな。
まあ確かに、映像上では男女のバランスがとれているほうがいい気がする。
前置きが長くなったが、ここでは「微笑む人」の原作を紹介。
ページをめくればめくるほど、「事件の真相」も「人間の真相」も見えなくなる展開に、最後まで目が離せなかった「微笑む人」。
ドラマとの違いを念頭に置き、感想をお読みいただければ幸いである。