「おまえの罪を自白しろ」。ダイナミックな面白さで大満足!犯人の本当の目的は?そしてホントの罪とは?
評価:★★★★★
「警察であれば、そう面倒なことではありません。もちろん、その目的はひとつ。――憎き犯人にも自白させてやるんです」
(本文引用)
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あ、これ「相棒スペシャル」で放送してくれるのもいいな。
何しろ真相が、想像をピョーンと越えたもの。
右京さんが全容を解明し、皆が瞠目する場面が、今から目に浮かぶ。
テレビ朝日さん、「相棒元日スペシャル おまえの罪を自白しろ」なんていう企画はいかがでしょうか。
(朗報をお待ちしています。)
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ある日、3歳の少女が誘拐された。
少女は大物政治家・宇田清治郎の孫。
犯人は孫娘の解放に、ある条件を突きつける。
宇田は建設省の官僚だったこともあり、公共工事ではかなり危ない橋を渡ってきた。
談合、収賄・・・全ての罪を自白すれば、政治生命は間違いなく絶たれる。
そして宇田の自白は国を激震させ、一蓮托生で多くの政治家・官僚も葬り去られることに・・・?
犯人の狙いは、いったい何なのか。
孫娘は本当に解放されるのか?
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冒頭でも書いたが、最初は正直「・・・あんまりおもしろくないかも・・・」と思ってしまった。
華麗なる一族の孫誘拐、政治家の汚職、公共工事の談合等々、「ありがちだなぁ~。真保裕一さんだから、もっと突飛な話で驚かせてくれると思ったんだけど・・・」などとややガックリきていた。
しかし110ページを過ぎた頃、私は「そんなことを考えた自分」を恥じることに。
「犯人のねらい」について、捜査陣は「待てよ?」とばかりに方向転換開始。
刻一刻とタイムリミットが迫るなか、思いっきり発想を柔軟にして解決に邁進していくのだ。
そしていよいよ解決か?となった後に、もうひとひねり。
「ええええええ? そういうことだったのぉ~!?」という「やられた感」に、私は思わず顔を覆った。
(真保さん、先ほどの失言、申し訳ございません。
やっぱり面白いです。これからもついていきます。)
ピンボールのように「あっちでもない、こっちでもない」と推理が二転三転するなか、たどり着いた答は、ピンボールを機械ごとひっくり返すもの。
さて、この自白、あなたは見抜けるだろうか?
読んでおけば、いつか映像化されるとき、「自分は真相を知ってるもんね」と優越感を味わえることだろう。
というわけで、テレビ局の方、映画会社の方、何とぞ「おまえの罪を自白しろ」の映像化をよろしくお願いいたします。
※映像化熱望本限定コーナー:勝手にキャスティング
●宇田清治郎:西岡徳馬
●宇田揚一郎:葛山信吾
●宇田晄司:桐谷健太
●緒形麻由美:貫地谷しほり
●緒形恒之:平岡祐太
「警察であれば、そう面倒なことではありません。もちろん、その目的はひとつ。――憎き犯人にも自白させてやるんです」
(本文引用)
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「あー、面白かった!」とホクホク満足した小説は、たいてい映像化される。
おそらく、いやきっと、本書も多分にもれず。
映画や、年末年始のスペシャルドラマなどで映像化されるだろう(妄想&希望)。
真保裕一氏の作品なので、「面白いこと」はわかっていた。
と言いつつ、途中までは「あれ? 何か凡庸な内容だな~。読むのをやめようかな・・・」と挫折の危機が。
しかし後半戦に入ってからメキメキ話が盛り上がり、ラストは全く想定外の展開に。
脳がひっくり返るような「スケールのでかい面白さ」で、大満足のうちに読み終えた。
おそらく、いやきっと、本書も多分にもれず。
映画や、年末年始のスペシャルドラマなどで映像化されるだろう(妄想&希望)。
真保裕一氏の作品なので、「面白いこと」はわかっていた。
と言いつつ、途中までは「あれ? 何か凡庸な内容だな~。読むのをやめようかな・・・」と挫折の危機が。
しかし後半戦に入ってからメキメキ話が盛り上がり、ラストは全く想定外の展開に。
脳がひっくり返るような「スケールのでかい面白さ」で、大満足のうちに読み終えた。
あ、これ「相棒スペシャル」で放送してくれるのもいいな。
何しろ真相が、想像をピョーンと越えたもの。
右京さんが全容を解明し、皆が瞠目する場面が、今から目に浮かぶ。
テレビ朝日さん、「相棒元日スペシャル おまえの罪を自白しろ」なんていう企画はいかがでしょうか。
(朗報をお待ちしています。)
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■「おまえの罪を自白しろ」あらすじ
ある日、3歳の少女が誘拐された。
少女は大物政治家・宇田清治郎の孫。
犯人は孫娘の解放に、ある条件を突きつける。
『我々の要求は金銭ではない。
孫娘の命を救いたければ、明日午後五時までに記者会見を開き、おまえの罪を包み隠さず自白しろ。今まで政治家として犯してきたすべての罪を、だ』
宇田は建設省の官僚だったこともあり、公共工事ではかなり危ない橋を渡ってきた。
談合、収賄・・・全ての罪を自白すれば、政治生命は間違いなく絶たれる。
そして宇田の自白は国を激震させ、一蓮托生で多くの政治家・官僚も葬り去られることに・・・?
犯人の狙いは、いったい何なのか。
孫娘は本当に解放されるのか?
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■「おまえの罪を自白しろ」感想
冒頭でも書いたが、最初は正直「・・・あんまりおもしろくないかも・・・」と思ってしまった。
華麗なる一族の孫誘拐、政治家の汚職、公共工事の談合等々、「ありがちだなぁ~。真保裕一さんだから、もっと突飛な話で驚かせてくれると思ったんだけど・・・」などとややガックリきていた。
しかし110ページを過ぎた頃、私は「そんなことを考えた自分」を恥じることに。
「犯人のねらい」について、捜査陣は「待てよ?」とばかりに方向転換開始。
刻一刻とタイムリミットが迫るなか、思いっきり発想を柔軟にして解決に邁進していくのだ。
そしていよいよ解決か?となった後に、もうひとひねり。
「ええええええ? そういうことだったのぉ~!?」という「やられた感」に、私は思わず顔を覆った。
(真保さん、先ほどの失言、申し訳ございません。
やっぱり面白いです。これからもついていきます。)
ピンボールのように「あっちでもない、こっちでもない」と推理が二転三転するなか、たどり着いた答は、ピンボールを機械ごとひっくり返すもの。
さて、この自白、あなたは見抜けるだろうか?
読んでおけば、いつか映像化されるとき、「自分は真相を知ってるもんね」と優越感を味わえることだろう。
というわけで、テレビ局の方、映画会社の方、何とぞ「おまえの罪を自白しろ」の映像化をよろしくお願いいたします。
※映像化熱望本限定コーナー:勝手にキャスティング
●宇田清治郎:西岡徳馬
●宇田揚一郎:葛山信吾
●宇田晄司:桐谷健太
●緒形麻由美:貫地谷しほり
●緒形恒之:平岡祐太